2015/AUG/27 「トクサ邸」

昨夜はまた宴会で砂の上にマットを敷いて、寝袋で寝てしまった。明け方大量の蚊に気がついたが、面倒でテントに入らなかったのでかなりヤられた。そもそもテントは風で遠くに飛ばされていた。この蚊は刺されると腫れるようで、刺されたところはしこりのように膨らんできた。この辺りにやたらと動物の骨が散乱しているのと関係があるかまでは分からなかった。とりあえず、早く朝食を食べて、そこから出ることにした。

その日は世界で初めて恐竜の卵の化石が見つかった有名な谷へ寄ったが、2日目に立ち寄った場所とそう変わらい景色だった。

今日の夕飯はモンゴル遊牧民の伝統料理ホルホグを食べることになっていた。これはツアーとは関係なく食べたいということになり、バイサに手配してもらうことになったものだ。途中の町でマトン四キロを調達して、トクサの義理の弟のゲルで調理をするとこになった。

トクサ弟のゲルは観光客用ではないので、リアル遊牧民仕様だ。ゲルの中で馬乳酒をどんぶりいっぱいに出された。かなりの酸味で美味しいものではなかったが、子供たちもごくごく飲んでいた。それ以外も遊牧民乳製品のオンパレードだった。ヨーグルト以外は日本で目にするものとはかなり違った味と見た目だ。そして、そのあとはチンギスウォッカが出てきた。

きっとかなりのもてなしなのだろう。隣のゲルでホルホグの調理用の焼け石をつくり、細かく切り分けたマトンとジャガイモと一緒に鍋に入れた。待ってる間、彼らの飼ってる馬に乗せて貰えることになり、義理の弟は外の馬のほうへ向かって行った。馬は放し飼いで、必要なときに捕まえてくるようだ。バイサは「ここは観光客を乗せるとこではないから、半野生だよ。気を付けて」と言ったが、どう気を付ければいいかさえ分からなかった。結局、馬に乗った少年が馬をロープで引いて辺りを廻っただけなので特に危険はなかったが、見渡す限りの草原で乗る馬はかなり気持ちよかった。

ホルホグはいわゆるバーベキューのようなものなので、想像通りの味がした。脂肪の塊もいただいたが、モンゴル人以外は食べなくて良い思った。

それからまた宿泊地へ移動をしたが、その日の宿はトクサの家だった。トクサ邸は町のなかの立派な家だった。トクサ邸につくと家族がビールやらホーショールやら用意をしてくれていて、また飲み始めた。トクサはゴールデンチンギスを開け、また各国語での乾杯が始まった。

テラスで酒を飲みながら羊の足首の骨をサイコロ代わりに使う遊牧民のゲームを家族と遅くまで楽しんだ。見上げるとここでもやはり満天の星空が広がっていた。







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