2015/JUL/30 「ダライ・ラマ法話」

昨日、ダライラマがラダックに来ていると宿のスタッフから聞いた。そして今日は一般向けの法話をするらしい。せっかくなので聞きに行こうと詳しく聞くと、法話はダライラマがラダックに来たときに滞在するチョグラムサルという町で行われるらしい。

7時半に宿を出て、チョグラムサル行きの乗り合いタクシー乗り場へ向かった。だが、ほぼすべてのラダッキが聞きに行くのでタクシーはなかなか捕まらない。法話が始まる8時を過ぎたころにようやく1台のタクシーに乗り込めた。タクシーは15分くらいでチョグラムサルの中心に着いた。

町は法話を聞きに来たラダッキで溢れている。会場がわからないので近くのラダッキのおじさんに聞くと着いて来いという仕草をして歩き始めた。おじさんは早歩きでどんどん周りの人を抜かして、会場らしき場所へ降りる階段へたどり着いた。

そこからは野外の広場の右端にお寺のような建物を中心に大勢の人が座り込んでいるのが見えた。おじさんは「ここだ。ここだ。」と階段を下りていった。お寺のような建物にはダライラマがいるようで、その前に多くの僧侶が座っている。その後ろに通路があり、通路の後ろが一般人のエリアらしい。おじさんと通路を進むと、途中でセキュリティーに止められる。おじさんはセキュリティーにそれ以上は進めないといわれているようだ。試しに「奥に行きたい」と言うとセキュリティーは何故か通してくれた。でもおじさんはやはり入れないようで「かまわず行け」みたいなことをセキュリティーの向こうから言いはなった。おじさんごめんと思いながら進むと中には他にも外人がいた。どうやらその先に外人用の席があるらしくラダッキは入れなかったようだ。

そこからはダライラマが屋根の下でなにやら話しているのが聞こえた。手前に僧侶の席があるので距離は離れていたが、ダライラマは椅子に座り、マイクに話しかけているのが見えた。80歳とは思えないくらい元気そうだ。周りには高僧のような人達が座っている。手前の地べたに座っているのはぺーぺーということか。

通路をさらに進むと外人がたくさん座ってるエリアがあった。セキュリティーの案内されて、その中の開いてるところに座った。前にスピーカーがあり、そこからダライラマの話の通訳が流れるので外人も話が聞けるという。しばらくダライラマが話すと、スピーカーから英語が聞こえてきた。同時に他のスピーカーからはラダック語が流れた。どうやらダライラマはチベット語で話すがラダッキはチベット語がわからないので通訳が必要なようだ。なんかすこしがっかりだ。

英語の訳はかなり聞き取りずらく、仏教用語がおおいのでわかりずらい。なにより容赦のない日差しで座っていることが苦行のようだ。案の定、外人はどんどん席をたっていく。しばらくすると大きな鍋を持ったラダッキのオバチャンが来て、米のようなものを外人におたまで配り始めた。こっちにもきたので両手にのせてもらう。薄味のピラウだ。なぜここでピラウなのかわからなかったが、とりあえず平らげた。

スピーカーの調子が良くなったときに聞こえてきた話の内容は科学を受け入れるということとインドの仏教徒が非科学的なことを言い続けているが良くないということだった。ダライラマは一度にかなり多く言葉を発するようで、スピーカーからは「長すぎるから無理だ、これだけ訳そう」という小さな独り言が聞こえて、それからまた通訳がはじまった。この通訳は勝手に話をカットしてるようだ。

それでも3時間くらい聴いても終わる気配はなく、やはり日差しが半端なく、席をたってアイスを買いにいくことにした。タクシー乗り場までの間にアイスを3本食べて、ようやく暑さがひいてきた。シンドイ法話だった。







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