パンゴン・ツォから戻ると何処も土砂崩れがあったらしく、ヌブラやマナーリー、シュリーナガルへの道はすべて塞がってしまっていた。もともとヌブラに行こうかと思っていたが、やめて、ラマユル・ゴンパへ行くことにした。
昼発のバスでレーを出て、ラマユルに6時過ぎに着いた。途中の道は、やはり崩れ落ちていたが、なんとか通ることができた。また雨が降りだし、着いたときには豪雨にかわった。近所の民家にバスにいた韓国人のおじさんと避難して、雨が止むのをまった。
レーを出た後に気がついたが、財布には現金が300Rsしか入ってなかった。ラマユルにはATMはないだろう。帰りのバス代を除くと150Rsしかない。帰りにアルチ・ゴンパに寄るのでその入場料の50Rsも必要だ。韓国人のおじさんに話すとおじさんが泊る部屋に泊めてくれることになった。目の前の宿にはツインルームがあり300Rsだった。おじさんにお礼を言って、片方のベッドを使わせてもらった。
夕飯をたのんで外に出ると、もう暗くなり始めていた。月の世界と称される理由はちょっと理解しがたかったが、谷の浮かぶ僧院郡はなかなかのものだった。明日はもう誕生日だ。