サンクトペテルブルグからエストニアへのバスは€14にしては快適でWifiまであった。ロシア出国はすんなりと手続きが終わり、国境の橋をバスで越える。この国境は川を挟んでロシア側は厳つい要塞、エストニア側には古城が向かい合っていて、なかなかの景観だ。こんな豪華な国境は見たことがない。
タリンのバスターミナルに着いて、とりあえずATMでお金をおろす。出てきたお金は当然ユーロ紙幣だが、それを見て、ついにヨーロッパに入ったんだなと実感した。タリンのバスターミナルは明るく近代的で、スタッフも英語が通じた。いいところだなーとしみじみとロシアの切符売り場を思い出した。スタッフに旧市街への行き方を教わり、トラムに乗った。
タリンの旧市街はヨーロッパの他の有名な旧市街と比べても、とても美しい中世の姿を保っていた。西ヨーロッパ、北欧からの観光客が多く、週末は宿の確保が難しいほどだ。宿は2軒ほど回って、なんとかドミトリーのベッドを確保できた。街は旧市街とは別に新しいシティーセンターがあり、旧市街は主に観光客用になっていた。プラハやクラコフなど世界遺産になるほどの旧市街は、ほとんどがこういったつくりで、まるでディズニーランドのようだ。ヨーロッパではイタリアだけが例外だろう。そういう意味でサンクトペテルブルグは古い街が今でも町の中心で生活の場というのが良かった。
旧市街の東側に城壁に登れる場所があり、城壁の上から街を眺めた。そこにはオレンジ色の瓦屋根が街を覆い、屋根の間からは緑があふれていた。ここはもうヨーロッパだ。
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