アクラの宿も軒並み値上がっていた。4年前の情報では、中心部のYMCAが5セディ、郊外の安宿が10セディだったのに、今は25セディと35セディと3~5倍に上がっている。ちょっと異常な上がり方だ。一瞬闇レートがあるのでは?と疑ったが存在しなかった。宿代以外も同じように上がっているのなら、現地人の生活は大混乱だったはずだ。
ガーナは2007年にギニア湾で油田がみつかり、2011年から商業生産を開始した。これはかなりの注目を集め、2011年、ガーナは経済成長率は14%という驚異の数字を叩き出した。その後も3~8%程度の成長率を維持している。本来ならセディは高くなりそうなものだが、何故か40%も価値を失った。そして、4年間で宿代が4倍にもなるイルフレ。いったいどこで失敗したのだろう。そう言えばキンタンポの宿の男も前の大統領が悪かったからインフレが起きたと言っていた。ガーナは今年から新しい大統領だ。男は今年から良くなるはずだと期待を込めていたが、アフリカでは誰が大統領をやってもそう変わらない。
そんなわけで、昨夜遅くに郊外の宿に着いて、一番安い35セディ(905円)の部屋が満室と言われたときはショックだった。50セディ(1293円)より安い部屋がなかったので、50を45に値切って、次の日に35の部屋が空いたら移ることにした。
ガーナは西アフリカでは比較的発展している国かと思っていたが、アクラは見事なまでにアフリカンタウンだった。まばらに建つ高層のビル以外は低密度な都市計画の中心部と、未舗装の路地と高密度の低層商業兼住宅地。灯台の建つ南西海沿いは殆どスラムだった。夜には町の中心でも明かりは疎らで、暗闇のなかを沢山の人が家路につく。そんななか道路に巨大な立体交差があったり、南アのチェーンスーパーマーケットがあったりと少し発展してる感を出している。周辺国との違いは、イギリス統治時代やオランダ統治時代に建てられた建物が町中に残っていることだろう。これらもけして状態がいいわけではないが。
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