2016/AUG/12 「シフォカの横っ飛び」

昨夜、宿で日本人を見つけたので、話しかけてみた。この宿には欧米人が多くて、日本人はまだ見てなかった。少し年上に見える女の人の一人旅で、夏休みに1週間だけマダガスカルにやって来たという。「1週間ではマダガスカルは厳しいですよね?」と言うと「はい。バオバブ街道も時間がなくて行けませんでした」と答えた。せめて2週間あれば、それなりに楽しむ事はできるが、移動に時間のかかるマダガスカルでは、1週間ではアンタナナリボともう一ヶ所で終わりだろう。この宿のヨーロピアンの客達も夏休みで来てるのは一緒だか、皆、3週間から1ヶ月だ。

朝食の後、昨日会った、ポッチャリ系中国人のサマーと話して、3人でレミューズ パークへ行くことになった。レミューズ パークとはマダガスカルが誇るレミュール(キツネザル)が、放し飼いになっている公園だ。アフリカ縦断を終えた今、もう、動物にはそれほど興味がなかったが、マダガスカルにいるベローシフォカという猿が、横っ飛びするのを見てみたかった。Youtubeで動画を見て、シフォカが体を正面に向けたまま、顔だけ横向きにして、横っ飛びする姿に少し引かれた。

公園へはタクシーブルースで一時間くらいで着いた。距離的には15キロほどなのだが、町を出るのにやたらと時間がかかった。この辺の町のカオス具合はインド的だ。中に入ると、受付でガイドと回る必要があると説明されて、お金を払った。そして、ガイドの案内で公園の中を歩き始める。公園はそんなに広くはないが、レミュール達は外には出れないので、確実に見ることができる。まー 野生のレミュールではないが、そこにこだわりは無いので全然いいと思った。

何種類かのレミュールを見て、そのあとに何故か飼われている亀を見て、だいたい一時間ちょいで終わり。肝心の横っ飛びはというと、地面を二回くらい横に跳ねて、木に捕まるのを見た。。。かなり、微妙なジャンプだった。何故ならシフォカはかなり跳躍力があり、結構広いところでないとぴょんぴょんぴょんとは飛ばない。基本は木の上にいるので、行こうとする先の木まで距離があるときに地面をジャンプするのであって、距離が離れてなければ、木から木へ飛んでしまう。この公園はそんなに開けたところも無いので、完全な横っ飛びを見るのは難しいのではないだろうか。だが、そのために遠く離れた国立公園まで行こうという気にはどうしてもならなかった。






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