2016/NOV/13 「コンゴ-ガボン国境」

夜は思ったよりも寝れた。他人の家で寝るのに慣れてきたのだろう。なんせコンゴ共和国に入ってからホテルには1泊もしてない。ここはペモという小さな村で宿さえなかったが、何とか室内で寝れたことは幸運だった。レストランも無かったが、ナミビアから遥々運んできたツナ缶が、活躍の場を見ることが出来た。

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時半に他の村人の家に泊まったベナンの男が戻って来て、「早く出発した方がいい」と言った。村人が、ニャンガの村からバイタクを呼んでくれることになり、ガボンのおばさんと3人で表で待った。

しばらくすると3台のバイタクがやって来た。バイタクは一台10,000CFAと高いが他に交通手段がないのでしょうがない。ガボンのおばさんは、大量の商品を運んでいるのでどう見ても載らない。すると、おばさんは自分の荷物を3台に均等に分け始め、運ちゃんが結びつけはじめた。「おばさん、なんで勝手に荷物載せてるんだよ」と言うとおばさんは「は?」と逆ギレし始めた。「いや、一人一台雇うんだから、自分の荷物は自分のバイクに載せろよ。道がぬかるんでいて、重いと危ないだろ」と言うと、何やら憤慨し始めた。「荷物が載らなくて、他の人のに載せるなら先ず載せてくれって頼むのが筋だろ」と言うと、怒って何やらフランス語でわめきだした。話にならないので、「じゃー載せないよ。自分のバイクに全部載せなよ」といって、バイクの運ちゃんに下ろさせた。

おばさんはキレながら、到底載らない自分の荷物を結びつけるのを横でズット見ている。一言頼めば載せるのになんてプライドが高いんだ。コイツは昨日、警察のチェックポストで賄賂攻撃を受け、長時間膠着した時も、「お前は荷物を下ろして、ブラザビルへ帰れ」と突き放してきた。本当に自分の事しか考えられないヤツだ。

しかし、荷物は多すぎて載らない。結局おばさんは頼んで来ないが、仕方ないので一つは載せてやることにした。勿論お礼の一言も無かったが。

ガボンのおばさんとベナンの男のバイクは明らかに積荷超過で、ゆっくりとしか進めない。しかも道は昨夜の雨で泥んこだ。こっからコンゴのイミグレのあるンゴンゴまでは40キロらしい。これで辿り着けるかは怪しい。

運ちゃんは、しばらく二人の後を様子を見ながら走り、大丈夫そうだと判断するとスピードを上げて前に出た。この道では昨日はやはり危険だった。あのボロいタクシーで大雨のなか、スタックしたら、抜け出せなくなって一夜をタクシーの中で過ごしていただろう。
タイヤを取られることが数回あったが、それでも無事にイミグレまでたどり着いた。おばさんのバイクがすこしするとやって来た。ベナンの方はまだ見えない。

今までの警察のチェックポストを思い出して、ドキドキしていたが、出国審査はアッサリ終わった。税関は荷物全てを開けなければならなかったが、一切の賄賂請求はなかった。
だが、ここからはどうやってガボンのイミグレまで行けばいいのかわからない。聞くと、そのうちトラックが来るという。ガボンイミグレは、ここから47キロほどいった所らしい。かなり遠い。道も悪そうだ。

ベナンのオジさんも、ようやくやって来て、出国審査をはじめた。ガボンのおばさんは既に終わって、税関に言われて荷物を開いている。

一時間程して、一台のトラックがやって来て、周りの人達がこれだと教えてくれた。近くの民家からも人が集まってくる。近くにすんでる人もいたのかーとジャングルから現れてくる住民を背に、バックバックを荷台に乗せた。

皆、荷台に乗り込んだが、ベナンのオジサンがいない。ガボンのおばさんに聞くと「ダメっ」みたいなジェスチャーをした。こんなに苦労して、さんざん賄賂も払って国境まで来たのに、引き返すのかーと同情した。こっからの帰りでまた警察にタカられて更なる出費があることだろう。アフリカしんどすぎる。オジさん無事にポイントノールまで帰ってくれ。

トラックはかなり揺れたが、荷台のタイヤに座ることが出来たのでそれほど苦ではなかった。途中コンゴ軍のチェックポストがあり、そのさらに先にガボン軍のチェックポストがあった。

そこからしばらく行くと、一台のピックアップトラックが故障して止まっていて、なんとその乗客と荷物が全てこちらに乗ることになった。これは流石に載らないだろうと思われたが、なんとか全員乗り切った。荷台の外の一番後ろの足をかけるところに5人がへばりつくように立って乗った。そして与えられた場所はその5人の一番端たった。流石に5人は厳しく、足も片方しか乗らない状態で必死に鉄のフレームをつかんで、振り落とされないように耐えた。道も雨のせいで酷く、もはや我慢大会の様を呈していた。

そのまま27kmを耐えて、乗り切った。橋を渡るとガボンの町に着いた。道路はいきなり舗装路に変わった。イミグレは国境ではなく、この町の中にあるという。ミニバスのオフィスらしきところでトラックは止まり、皆降りた。

近くの人にイミグレの場所を聞いて、入国スタンプをもらいに向かった。少し離れた所にポツンと地味な建物があり、ガボンの国旗がかかっている。建物にはイミグレーションと書いてあるが、扉は閉まっている。昼休みかと思ったが裏には建物の裏で生活してる人達がいて、スタンプが欲しいと聞くと「今日は日曜で休みだ」と答えた。なんとガボンのイミグレは日曜休みだった。日曜だって国境越えてくる人はいるし、何よりコンゴの国境が開いてるのに、なんでガボンは閉めるんだ。


今日はこのンデンデに泊まるしかないようだ。なんかブラザビルからたいした移動距離ではないのに、スゴい時間がかかっている気がする。昨日は国境手前で1泊し、今日は国境越えたところで1泊だ。








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