ナミブ砂漠から戻り、次は大西洋岸の町へ行くとこにした。スワコプムンドというこのエリアでは最大の町と、そこから30キロほど南のウォルビスベイという町があり、そこまではミニバスがはしっていた。
この辺りの見所はナミビアの大西洋岸北部のスケルトンコースト、アザラシのコロニーのあるケープクロス、ウォルビスベイのフラミンゴコロニー、更に50キロほど南のサンドイッチハーバーなどがある。だが、問題は足で、やはり、車がなければツアーに頼るしかなく、ナミビアのツアーはかなり高いことで有名だった。
まずはウィントフックからバスでウォルビスベイへ行くことにした。フラミンゴはツアーでなくても見ることができるという。後は現地で情報を集めようと考えた。ウォルビスベイまでは、シャトルバス、ミニバス、電車があるが、シャトルバスは250NAD(1850円)もするし、電車は夜行なので、ミニバスにした。
ウィントフックのミニバス乗り場は、行き先によって別れていて、わかりずらいが、町のなかはシェアタクシーがバンバン走っているので、シェアタクシーに乗って、ウォルビスベイに行きたいと告げればいいだけだ。値段も市内なら何処でも大抵10NAD(74円)と安く、どの町でも同じシステムで分かりやすい。このシェアタクシーはナミビアにいる間に何度も利用した。
ウォルビスベイのタクシーランクに着くと、宿を調べてなかったことに気がつき、Mapsmeに載っていた町で唯一のホステルに向かった。ところが到着するとその宿は一杯で、宿の人にスキッパーという別の宿を教えてもらった。
ウォルビスベイは小さな町だが、広範囲にわたるため、歩いて回るのはシンドイ。スキッパーへ行くにもまたタクシーに乗らなければならない。
スキッパーが高いとまずいなーと心配していたが、ドミトリーがあり1泊130NAD(962円)と安かった。庭があり、テントも張れそうだが1泊の予定なのでドミにした。ホットシャワーだしキッチンもしっかりしていて、値段のわりにはとてもよい宿だ。
買い出しを終えてから、フラミンゴのいるラグーンへ向かった。ちょうど夕日がおちてゆく時間で、薄い水面に反射した赤い空が美しい。その水面に20羽くらいのフラミンゴがいた。少し離れたところにも同じくらいの群れがいる。タンザニアで見た何万羽というフラミンゴに比べれば、あまりに小さな群れだったが、夕日に染まる空と水面を歩くフラミンゴは、素晴らしいカラーリングでゆっくりと落ちる夕日を眺めながら、フラミンゴ達を目で追った。