2016/AUG/19 「ザファマニリ」

マダガスカルに来たら行こうと思ってた場所にザファマニリという人達が住む村があった。昔、シャングリラで会った旅人から教えてもらった場所だ。木造の家の窓に独特の木彫り模様が入っていて、二つと同じ物がないという。彼らの村は山のなかに点在していて、村には電気も水道もなく、山の中を歩いて行かなければならないという。

調べてみると、アンボシチャという町からツアーで行くのが一般的のようだ。アンツィラベからアンボシチャはタクシーブルースで三時間だ。

体調がイマイチなので迷ったが、アンツィラベからアンボシチャへ行くとことにした。市内バスで町の北にあるタクシーブルースターミナルへいくと、満員のタクシーブルースが止まっていた。聞くとまだ乗れるといい、ケツの両側が別々のイスに座ることにはなったが、なんとか乗ることが出来た。

アンツィラベから南下する道は景色がよく、道も舗装路なので快適だった。アンボシチャの入り口のような所だ下ろされた。ここがタクシーブルース乗り場のようだ。安宿は調べてなかったので、歩いて探すことにした。アンボシチャは坂がおおく、荷物を担いでの宿探しはシンドイ。途中で自称ガイド軍団が現れて「ザファマニリか?連れていくぞ」と付きまとってきた。「先ずは安宿だ」と言うと、「ここにあるぞ」と近くのホテルに案内した。レセプションに値段を聞くと一番安い部屋で35,000アリアリ(1155円)。「全然やすくねーじゃねーか」とガイド達に言うと、「グランホテルがある」と言い、案内を始めた。グランホテルは、ちょっと高そうなホテルだが、なんとドミがあった。15,000アリアリ(495円)で他には誰もいないので、個室と変わらない。良いところを見つけたなーとレセプションに戻ってくると、ガイド達が待ってましたとばかりに、「ツアーの説明をさせてくれ」と言ってきた。

ここからは交通手段が無いから、車でザファマニリの一番大きな村へ行き、そこからガイドとポーターとトレッキングで村を回るというものだ。これは聞いていた通りで、二泊三日で400,000アリアリ(13200円)だった。本当にバスが無いのか確かめるために「バスがあるって聞いたから、バスで行きたいんだけど」と言うと、最初は「無い」の一点張りだったが、後になり、バスで行った場合の値段を提案してきた。「え!バスあるんじゃん。じゃーツアー必要ないよ」と言うと「それなら、バスのチケットを買いにいこう」ということになり、ガイド達とバス乗り場へ向かった。

このバスは、他のタクシーブルース乗り場とは別の場所から出ていて、オフィスがあるわけでもないので自力で見つけるのは不可能だ。市場のような通りから、空き地に入り、そこの建物の横から奥の庭のようなスペースで麻雀のようなゲームをしてる男に明日のバスに乗りたいと話し、10,000アリアリ(330円)手渡した。チケットも領収書もない。手話で「朝の七時にこの空き地に来い」と言われて予約完了。

宿に帰ろうかと思ったら、ガイド達が「食料はあるのか?」と言ってきて、「村では手に入らないから、滞在日数分持っていかないとダメだ」と話した。ガイド達は市場へ連れていき、野菜とフランスパン、チーズ、フルーツ、水、インスタントヌードルを買わせた。芋と米は村で買えるらしい。ガイド達は何故か、かなり真剣に必要な物を考えている。自分が行くわけではないのに。

全ての買い物が終わり、皆で「終わったー」と喜び、宿に帰った。ガイド達が別れるときに、手数料で4000アリアリ(132円)くれと言うので、あげた。この働きなら安い。ガイドの一人がアントエチャ村のガイドの名前と電話番号を紙に書いて渡してくれた。村に着いたらコイツを探せとのことだ。

宿に戻ると、体調が悪くなっていた。ビールを飲みたかったが、コーラを飲んでシャワーも浴びずに寝てしまった。こんなんで翌朝、村に行けるのだろうか。






Recomend Posts

2017/APR/21 「最後の町」

日本へ帰る便は土曜日の昼にマドリッド発だったので、マドリッドには泊まらずトレドで 2 泊して、土曜の朝に直接空港へ向かうことにした。 マドリッド、トレド間は 30 分おきにバスがあり交通の便がよい。 トレドはスペインの有名観光地で、とても綺麗な町だ。スペインには何度も来てい...