2016/OCT/1 「ケープタウン」

昨日の夕方、ブラームファウンテン発のインターケープバスに乗った。南アフリカの3つの首都の内の一つのはずのブルームファウンテンの魅力の無さには驚いたが、ついにケープタウンだ。数日前に、5か月前にダルエスサラームで再会を果たした岡田さんとミキちゃんからメールがあり、10/5までケープタウンにいると言っていたので、ここでも会うことが出来そうだ。

夜行バスはリクライニングが壊れていたのと、隣のおじさんが絶えず話しかけてきたので一睡も出来なかったが、朝の7時にケープタウンに着くと、それほど疲れは感じなかった。隣のおじさんはデボネーズピザのトリプルデッカーを食べていて、半分分けてくれたので夕食代がういた。このトリプルデッカーとはピザの生地が三枚重なって、その間に具が挟まっているもので、もはやピザの領域を越えた食べ物だ。実はずっと気になっていたが、高くて食べたことが無かったので、食べれて良かった。

ケープタウンのバスターミナルから出ると隣に鉄道駅があり、目の前は広場になっていた。アフリカ縦断を終えケープタウンに着いた旅人が口を揃えて、「アフリカ縦断のご褒美のような町」と言っていたので、どんな町かと思ったが、駅前はあまり綺麗ではなく、黒人ばかりしかいない。と言うか、彼らは浮浪者達のようで、治安もけっして良くは見えない。駅もヨハネスのパークステーションに比べて、遥かに汚く、メンテも悪い。

まー、こんなものかと、岡田さんたちに教えてもらったキャット&ムースという安宿に向かうことにした。なんでもその宿は日本人割引があり、165ランド(1,204円)のドミが、日本人は120876円)で泊まれるという。あまり日本との関係のない南アフリカで、そんな親日な宿があるのは驚きだ。

キャット&ムースはLong Streetというレストランやバーが集まる通りの端っこにあり、ウォーターフロントからは距離があるが、少し歩けばスーパーもあり、なかなかよい立地だった。客はツーリスト半分、アフリカ人の学生や仕事をしてる人、正体不明な人が半分といった感じで、他の大きな町のホステルとかわらなかった。

まだ朝早いので、岡田さん達は寝ているようなのでスーパーに行って、食料を買って、朝御飯にした。しばらくすると、ミキちゃんがキッチンにやって来た。「あー田付さん!」といい、「久しぶり。ダルエス以来だね」と挨拶をして、近況を報告しあった。岡田さんもやって来て、カイロ、ダルエス、ケープタウンと3度目の再会を喜んだ。

二人にアンゴラとコンゴ民主のVISAが取れたと言うと、かなり驚き、ケープタウンから西アフリカへ北上した人は聞いたことがないと話した。宿には他に二人ほど日本人がいて、その内の一人カイさんは、同じく西を目指していると言うので、取り方を教えてあげた。

カイさんは、オーストラリアやカナダでのワーホリを挟みながら、7年くらい旅をしているという。ボクシングをやっていたのでかなり体育会系で、毎日のようにライオンズヘッドに登っているらしく、「今日も登るので案内しますよ」と勧められて、さっそく登ることにした。

もう一人の男の子も行くと言うので、3人で登ることになった。登り口までは宿から歩いていけるらしく、3人で話をしながら歩いた。一時間くらいで、道路に沢山車の止まっている場所に着き、目の前にはライオンズヘッドが見える。

登山道は2つあり、海側の道から登ることにした。途中までは平坦で、岩山に差し掛かると一気に急になった。ただ、よく整備されているので、特に危険はないし、体力的にもキツいものではなかった。

頂上に着くとずいぶん沢山の人がいた。先端の崖からは大西洋が広がっていて、眼下にはケープタウンの町が、裏側には町のシンボル、テーブルマウンテンが見える。素晴らしい景色だ。先端の岩の上に立つと、まるでアフリカ大陸の先端にたっているかのようで、アフリカ大陸縦断の達成感が湧いてきた。ウォーターフロント、テーブルマウンテン、喜望峰、ステレンボッシュ、ヘルマナスとケープタウン周辺には見所がたくさんあり、時間が必要そうだが、南アのVISAはあと1週間しかないし、新しいパスポートを作らなければならない。少しゆっくりしたかったが、そうもいかないようだ。











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