今朝、日本領事館にパスポートを取りに行くと、真新しいピカピカのパスポートが出来ていた。こう見ると古い方はボロボロだ。何故か顔写真の輪郭回りがギザギザでフォトショップしたように見え、他の国に入るときに疑われないか心配になった。でも一番疑われるのは、きっと日本に帰国するときだろうと思った。
ナミビアのウィントフック行きのバスを調べると水曜、金曜、日曜の週3本しかなく、明日が金曜なので、それに乗らないとヴィザの切れる10/8までに出国できなくなることが分かった。結局、ステレンボッシュやヘルマナスには行けなかったが、喜望峰で鯨も見れたし、ワインは毎日飲んでるのでいいかなーと思った。
ケープタウンは多分南アフリカの中では、やはり一番綺麗な町で、お洒落なバーやレストランも多く、良いところだった。ウォーターフロントはよく整備されていて、食べてはないが、なかなかのクオリティのデリが揃うフードモールや倉庫をかなりモダンに改装したクラフトモールなど、南アの粋を集めたような場所だった。ここから見る、港越しのテーブルマウンテンは、まさにケープタウンを象徴するような景色で、ビールを飲んでゆっくりするには最高だった。
ここにいる間に、幾つか解決しなければならないことがあり、一つはエルサレムからダハブまで一緒に旅したシオリンから頼まれた、カメラのレンズの返金の回収で、もう一つは、自分のカメラのレンズを修理することだった。
返金の方は、少し時間がかかったが、無事に返金を受け取ることができた。シオリンはウォーターフロントのカメラ屋で9万円もするレンズを買ったが、いざナミビアで使おうとしたときに、レンズがNIKON用だったためにCANONのカメラに付かない事が発覚したらしい。なかなか信じられないことをする子だ。それでもナミビアから店に郵送して返金の受取りを頼んできたというわけだ。
自分のカメラレンズ修理はレンズ修理をやっている店を数日聞いて回り、なんとか修理できる店を見つけ出した。今日の夕方に修理が終わったレンズを受けとることになっている。このCANON 24-105 f4はイスラエルでも一度おかしくなり修理をしたが、今回全く同じ症状がでた。明らかにハズレレンズを手にしてしまった。修理の度に二万円もかかるし、フォーカスもおそい。(これはカメラ本体のせいで、5Dでは動きが見違えたが6Dも24-105も今思うとイマイチだった。旅には単焦点とズームを1本づつ持っていくことを勧める)
午後は食料などの買い出しをして、宿でゆっくりした。アフリカ南部はテント泊が多く、こんなに長く、ベッドで寝ていたのは久しぶりで、ここを出るのは口惜しかった。
アンゴラ、コンゴ民主VISAを取った時点で、ケープタウンはアフリカ縦断の終点からアフリカ一周の折り返して地点に変わった。今まで南、南と進んできたのが、これからは北へ北へと進むことになる。この折り返して地点で、新しいパスポートを得たのもなにか運命を感じる。新たなパスポートと新たな旅の始まりだ。