2016/OCT/29 「アフリカで2番目の滝とアンゴラで2回目の民泊」

ルアンダからのバスは10時間もかかった。てっきり夜にはマランジェに着いて、朝までターミナルで寝れると思っていたが、着いたのは4:20だったし、寝る場所が無いほど人が寝ていて場所とりに苦労したので、殆ど寝られずに、朝6時に警備に起こされた。バスの中でも、やたらと検問もあるし、夜通し大声で話続けるアンゴラ人のせいで寝れなかった。何よりルアンダに続けて、ターミナルで寝たので体力が回復しない。

マコン社のスタッフらしき男が、「何処に行くんだ?」と聞いてきたので「カランドゥラ」と答えると「なぜ、ロンベで降りなかったんだ?分岐からタクシーで行った方が近かったのに」と言ったが、ロンベを通過したのは夜中3時くらいで、ターミナルのないロンベで降りるに降りれなかったのだ。ルバンゴでのバンデット(強盗)のこともあり、アンゴラが全く安全というわけでないことが分かったのもある。

スタッフの男は通りでミニバスを捕まえて、運ちゃんに何やら話して、「これで、カランドゥラ行きの車まで連れて行ってくれる」と言った。ミニバスは町の中心を過ぎて、更に進んでから左に曲がった。市場的な場所の近くに止まり、何台か停まっていた車のドライバーに話をして、「これがカランドゥラ行きだ」と言って下ろしてくれた。その車はフォードのピックアップトラックで、まだ誰も乗っていないが、四人集まれば出るという。カランドゥラまでは1000クワンザ(220)だ。

50分ほどで人が集まり、一時間ほど走るとカランドゥラの町に着いた。アンゴラに入るのが大変なこともあり、あまり知られてはいないが、ここにはアフリカで2番目の規模の滝がある。町から5キロの所にあり、歩けなくもないが、バイタクが往復300クワンザというのでバイタクにした。滝までは舗装路があり、小さな展望台がひとつあるだけで、周りはジャングル。なかなかの水の量で迫力がある。だが事前情報で落差100mとかいう人がいたが、それはないと思う。2番目の規模とはいっても、ヴィクトリアフォールに比べれば、20分の1くらいなので、そこまで期待していくとガッカリするだろう。

町に戻り、このままコンゴ民主の国境へ抜けれるか聞き込みをした。するとカランドゥラからウイジェまでバスがあり、そこからマキーラという町までバスで行けば、国境へのシェアタクシーがあると分かった。しかも、30分とせずにウイジェ行きのバスが来た。かなりボロかったが、ミニバスでなく、大型バスだ。ウイジェまでは2500クワンザ。

Mapsmeでは距離は230kmくらいなので、4時間もあれば着くと思っていたが、信じられないほど遅く、パンクもあり、11時前に出たのに、着いたのは18時だった。時速にすると33km/hだ。

二泊連続でバス会社の待合室だったので、睡魔が酷く、今日はベッドに寝たかった。乗客のなかには、バス会社で朝まで待って、朝イチのバスに乗るというおばさんがいたが、ウイジェに泊まることにした。英語の単語を20個くらい知っている乗客が、心配して、「何処に泊まるんだ?」と聞いてきた。ウイジェに泊まりたいが、現金はあと4000クワンザしかなく、何処かで両替が必要だと男に相談すると「今夜はうちに泊まれ」ということになり、明日の朝に闇両替を探すことになった。

アウゴストというその男の家は、町の手前のスラムのなかにあり、荷物を下ろすと家から人手を連れてきて皆で荷物をはこんだ。日干しレンガにトタン屋根というスラムの一般的な家だったが、なかなか広く、ソファやダイニングテーブルがあった。

家には何人も人がひっきりなしにやって来て、挨拶をした。アウゴストとその兄弟、友達は、そのまま夕飯を一緒に家で食べた。ここでも女の人たちは一緒には食べない。あとで食べるのだろう。アフリカにはこういった男性優位な習慣が残っている地域が多い。ナミビアからずっと持っていたパスタと玉ねぎを使ってもらおうと渡した。しかし、今夜の主食はライスだったようで、出てきた夕食はライス、パスタ、キャベツ千切り、マトケ、焼魚と主食がダブってしまった。

焼き魚は2匹あったので、遠慮して一匹の半分を自分の皿にとったが、あとで全部で6人分だったとわかり、申し訳なくなった。

食事のあとは、町に出るといい、アウゴストの兄の車で男5人でくりだした。アンゴラミュージック全開で、皆身体を揺さぶりながら何処かへ向かっていく。どうやらアウゴストはウイジェの町を見せようと思ったらしく、数ヵ所で止まり、写真を取るように言った。ウイジェの町は灯りが少なく写真を撮るには暗すぎだ。だが、皆、写真を撮ると満足そうに喜んだ。

その後、路上の掘っ立て小屋のバーで車を止め、酒をのんだ。ここも大音量のアンゴラミュージックで、踊ってる人が沢山いる。アウゴスト達も、ビールを飲みながら踊っている。アンゴラのナイトライフはこんな感じなのだろう。飲んでる人は皆、フレンドリーでガハガハ笑いながら、30秒に一回くらい握手をして、抱き合い、またガハガハ笑う。実に幸せそうだ。ビールを3杯ご馳走になってから、12時過ぎに家に戻った。


アウゴストの奥さんはリビングの土の床に寝床を作ってくれていた。疲れはピークに達していて、顔だけ洗い横になるとすぐに寝てしまった。














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