コトヌーに3泊したあと、ヴィダへいくことにした。ジュセルのゲストハウスは結局お金は払わないでよかった。ジャコから話が行っていたのだろう。ジュセルママは笑顔で入口まで見送ってくれた。
ヴィダはヴードゥー教の聖地でTemple of pythonというヴードゥー教のお寺がある。毎年1月10日にお祭りがあるのだが、そんなこと知らずにナイジェリアでゆっくりしてしまったのでニアミスしてしまった。コトヌーからは50km程度なので一時間くらいだ。レゴスからはベニン、トーゴ、ガーナ、コートジボアールと幅狭く並んでいて、海岸沿いを進むと毎回短い移動になり、楽だ。
ヴィダに着くとバイタクに5000CFA(1,000円)くらいで泊まれるホテルへ連れていってくれと頼んで、Auberge Sassouという宿に落ち着いた。
まずは町の中心のTemple of Pythonnへ向かう。宿から200CFA(40円)で行ってもらったが、思ったより遠かったので250CFAを渡すと、少年はとても良い笑顔を見せた。
寺に入るには入場料1000CFA(200円)を払う必要があり、写真を取るなら更に2000CFAも払うことになる。入口からでも殆ど全て見えてしまうような敷地に写真の為に2000払う気にはならなかったので、入場料だけ払って、ガイドに説明してもらいながら、中を見て回った。奥に神木的な樹があり、布が巻いてあった。ここに供え物をして、祈って貰うらしい。白い布が黄色い液体で塗らされている。入口近くの小屋の中には50匹ほどの大小の錦蛇がいて、鍵を開けて見せてもらった。ヴードゥー教では蛇が神聖な生き物とされている。首に巻くか?と聞かれたが、丁重に断った。
蛇寺の後はヴードゥーの聖なる森へ。歩いて行ったので、暑さでヤられた。入口に入ると男が二人ほど寝ていた。一人がチケット係で起きあがってきたが、もう一人はピクリとも動かない。
聖なる森はナイジェリアのオショボの森にも勝るとも劣らない2流テーマパーク感だった。よくわからない像が何体も置かれている。何故か宮崎アニメに出てきそうな機械チックな物まである。どっからどこまで伝統的な物なのかわからない不思議なテーマパークだ。
ヴィダはヴードゥー教以外にも、奴隷海岸としても有名で、町中にはそれに因んだオブジェが、色々と置いてある。ヴードゥーオブジェも負けじと配置されていて混乱するが、町起こしをしてる感はスゴい。少し離れたビーチまでいくと、奴隷がここからブラジルやハイチに向けて連れていかれた事を示すモニュメントがある。特に当時の物が残っているわけではなく、砂浜に巨大な門型のオブジェがあり、周りにはお土産屋が並んでいる。そして、そのオブジェと同じくらい大きなキリスト教のオブジェが100mくらい先にあり、どっちがメインなのかわからない。アフリカ人の考えることはよくわからない。
ロンプラにはヴィダについてかなり熱心に書かれているが、巡礼者の全くいない蛇寺とコンクリートのオブジェだらけの聖なる森、何一つ当時の物が残っていない奴隷海岸を見て、ここを目当てにベニンまでやって来た人はどう思うのだろう。
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