2016/DEC/2 「チャド大使館とナイジェリア大使館」

ナイジェリア大使館に行く前に、チャド大使館を覗いてみた。すこし前の情報ではチャドのビザは写真二枚あれば、その場で貰えるとあった。それなら、チャドのビザを取ってから、ナイジェリア大使館へ行けばよい。

チャド大使館へ行くと、フランス人の女の人が、ビザをちょうど受けとるところだった。終わったのを見計らって、ビザを欲しいと聞くと、「インビテーションはあるか?」と聞いてきた。ポカンとしてるとフランス人が、自分が用意したインビテーションを見せてくれた。年末に家族旅行でチャドに行くらしく、現地の人にナショナルパークに行く手配をしてもらい、そこからインビテーションを貰ったという。うーん。計画的な人だ。マリオンというそのフランス人に陸路でアフリカ一周をしていて、チャドへも陸路で行きたいし、現地に知り合いもなく、国立公園にも行かないのでインビテーションを取るのは難しいというと、それを通訳して領事に伝えてくれた。だが、領事は少し待てというので、3時間も待たされた挙句に「インビテーションなかったら無理」と結果は変わらなかった。
マリオンは「バックパッカーか?どの国を回って、どこへ向かうんだ」と興味を示してきて、なんと家に泊めてあげようか?と提案してきた。ナイジェリア、チャド、中央アフリカのビザをここでとるなら、かなり長い滞在になりそうだったので、宿代が浮くのは大きい。もし迷惑でなければと細心の注意をはらって謙虚に頼むと、「じゃー明日の11時に宿に迎えに行く」といって帰っていった。

続いてナイジェリア大使館へ。相変わらず無愛想な女が携帯をいじっていて、申請書と写真二枚、パスポートコピー、日本大使館からのレターを出すと、「まだ受け取らないわよ!銀行にビザ代金振り込んできな」と書類を押し返してきた。「え?何処の銀行に振り込むの?」と聞くと「紙に書いてあるだろ!」とだけ言う。申請書と一緒に渡された紙をよく見ると、振り込み先があった。スタンダードチャータード銀行だ。でもどこにあるか分からない。女はすでに話は終わりと言わんばかりに椅子にふんぞり返ってしまっている。

すると、後ろに座っていた西欧人が市役所の近くにあるよと教えてくれた。その男は「北上か?」と聞いてきたので「エジプトから一周」と答えると「俺もそうだ」と答えた。いろいろと聞きたかったが、銀行に振り込みに行って、午後2時までに戻らなければならないので、大使館を出た。その男はビザの受け取りに来ていたようで、すぐあとから大使館から出てきて、「かなり時間がかかるぞ。ビザ取るまでに9回も通ったからね」と話した。「三日後って言ってたけど」と言うと「俺も最初そう言われたよ」と答えた。どうやら一筋縄ではいかないようだ。だが、迷ってる時間はないのでタクシーを拾い、銀行に向かった。

なんとか振り込みを終え、2時前にビザ申請を終えた。スペイン人の言っていたことが気になるが、来週になるまでは分からないので、今は考えるのをやめた。中央アフリカ、チャドとヤウンデでとらなければならないビザは多い。しばらくはビザのための滞在を余儀なくされることだろう。







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