2016/DEC/9 「ナイジェリアビザ取得」

今日はもう金曜日。ナイジェリアビザを申請してから1週間が経ってしまった。今日取れなければ、また不毛な週末をすごし、来週大使館へ通う日々が待っている。何よりこの後中央アフリカビザをとる必要があるので、カメルーンビザの延長も考えなければならなくなる。ナイジェリア大使館。本当に迷惑な奴等だ。

昼前に家を出ようとすると、珍しくデニスがまだ家にいた。あれ?仕事は?と思って聞くと「今日の午後からモトクロスバイクでフンバンという町まで行く」と言う。そこでは2年に一度の祭りがあり、日曜の朝にクライマックスがあるので、それに合わせて行くらしい。

マリオンは仕事の現場視察で水曜から家にいないのに、今度はデニスまでいなくなる。この家には3人も娘がいるのに問題ないのだろうか?デニスは出発の準備で忙しそうで、バックパックにテントや必要な装備をくくりつけている。全く会話のない子供たちと残されるのは、居心地が悪くなるなーと思ったが、まー向こうも気にはしないだろうからこっちも気にしないことにした。

いつも通り、大使館へ行く前に焼き魚とマニョークの昼飯を取り、2時過ぎに大使館へ向かった。領事担当は4時に来いと言っていたが、念のため2時過ぎに着くと、受付には誰もいなかった。今日はしばらく待っても、いっこうに受付は現れない。

結局言われた4時を20分ほど過ぎたときに受付が現れ、また「待て」とだけ言われた。既に2時間も待っているのだが。このナイジェリアの狂犬は何か言うとキレるので、何も話さないのが正しい対応だとわかってきた。ここは何も聞かずに待つのみだ。

すると5分ほどでビザの領収書にサインするように言われ、ビザの貼られたパスポートが帰ってきた。ついにナイジェリアビザ取得!安堵感が込み上げてきたが、出来れば今日のうちに他の国のビザも申請したい。ビザの内容を確認すると、3ヶ月有効とある。「3ヶ月以内に入国すればいいの?」と聞くと無視。それでも窓口で回答を待ってると「ビザに書いてある通りだ。読めないのか?」と冷たく答えた。聞くんじゃなかったと心からおもった。

ナイジェリア大使館から走って、チャド大使館へ向かうと既に閉まっていた。更に走って中央アフリカ大使館へ。門は開いていたが、中に入ると業務は終わったと告げられた。ナイジェリア大使館の対応がもう少し良ければ、ビザを取れたかも知れない。

来週月曜からチャドと中央アフリカビザを取るのは、カメルーンビザが木曜日に切れるのでかなり厳しい。マリオンがチャドビザを取ったときは受け取りが二日後だったと言っていたので、多分チャドビザは諦めて、中央アフリカのバンギで取ることになるだろう。折角マリオンがチャドの会社からインビテーションを手配してくれたのに。

内戦中の中央アフリカ国境から首都バンギまではUNの護衛隊と一緒に移動するトラックをヒッチするしか方法がなく、UNの護衛隊は火曜と土曜の朝に国境を出発する。

本当なら月曜に国境に着いて、火曜のUNの護衛隊と共にバンギへ向かいたかったが、間に合わないだろう。月曜朝イチに中央アフリカ大使館で頼み込んで、その場でビザが貰えれば、その日のバスで国境に向かうことも出来なくもないのだが。

中央アフリカビザが翌日以降なら、出発は水曜で、カメルーンビザのキレる15日木曜に国境を越えて、土曜まで中央アフリカ側の国境の村で待つことになる。クンは中央アフリカ側には電気も無いので、待つならカメルーン側だと言っていたが、ビザが切れるのでカメルーン側にはいられない。

ナイジェリア大使館のせいで本当に面倒なことになった。


家に戻ると、暫くしてマリオンが帰ってきた。留守番をしていた子供達は嬉しそうだ。こっちも英語の通じる相手が帰ってきて嬉しい。







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