シオラレオネのビーチは素晴らしい。ガーナ、トーゴ、ベニンなどと比べても波が高くなく、砂が白い。海岸沿いには幾つものビーチがあり、数日ビーチで過ごすにはよいところだ。フリータウンに住む誰もが西アフリカで一番だというのがNo.2 River Beachと言われるビーチでフリータウンの中心からは30kmほど離れた所にある。
昨日は町の中心近くの半島にあるLumley Beachへ行ったが、そこもキレイなビーチが5kmにわたり延びていて、ビーチ沿いには数えきれないほどの建設中のホテルが並んでいた。半島の先端には一際大きなホテルが建設中で聞くとヒルトンだと言う。あと3年もすればこのビーチ沿いはホテルで埋まってしまうだろう。残念なことに殆どのホテルはレバノン人や中国人のオーナーであまりよいデザインとは言えないことだ。コンクリートとタイルを全面に使ったものばかりで、南国感は感じられない。折角のポテンシャルがB級リゾートで終わってしまうのはとても残念だ。
隣国ギニアのコナクリ行きのバスは月曜と木曜に出るらしいので、今日(水曜日)はフリータウン最終日になる。西アフリカで一番のビーチを見に行かないてはない。
バスとシェアタクシーを乗り継いで、さらに幹線道路から少し歩いたところにNo.2 River Beachのゲートがあった。5000レオン(75円)の入場料を払って中に入ると、真っ白のビーチとビーチチェアが目にはいった。西アフリカでは見たことがないくらい波が静かで砂が白い。こんなビーチが西アフリカにあるとは思ってもなかった。
NGOの外国人、商店経営のインド人やレバノン人達がパラソルの下でくつろいでいる。平日なので人は疎らだ。入場料をとるのでローカルっぽい人は少ないし、いても裕福な家族連れだ。このビーチはその名の通りNo.2 Riverという川の河口にあり、遠浅なので水もきれいだ。川は膝上くらいの深さで簡単に渡れる。川の向こうにはまた白いビーチが延々と続いている。モーリシャスのイルオセルフに似ているが、イルオセルフは干潮時に陸続きになる。
フリータウンは半島に造られた町だが、半島の中心は山になっている。このビーチの裏手もすぐに緑の山が連なっていて、辺りに建物はなくいい感じの秘境感を作り出している。川の水も奇跡的にキレイで魚さえ泳いでいる。ここは確かに西アフリカ一のビーチだ。
内戦とそれに続くエボラ被害のせいでシオラレオネは長いことツーリストから忘れられた国だったが、これだけのビーチがあるなら将来ツーリストが押し寄せてくるのが容易に想像できる。
そして、その先にはお金の事しか見えない政府と環境の事など考えた事もない中国人とレバノン人達の乱開発が待っているのだろう。昨日見たLumley Beachは既にそこに向かって突き進んでいた。このビーチが将来も西アフリカで一番でいられるかは、シオラレオネ政府と住民がどれだけ環境について取り組むかにかかっている。
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