ナイジェリア-ベニン国境はアフリカの中でも一二を争う評判の悪さだ。イミグレではパスポートを取り上げられ、金を払うまで返してくれないという。払わずに粘るとパスポートを地面に叩きつけられるらしい。恐ろしい国境だ。
そんな訳でここの国境はかなり心配していた。まずポリスチェックでパスポートの内容を書き写した後に「1000ナイラ」と言われたので、「ビザ取ったときに国境で金は払うことはないと聞いた。むしろ警察の腐敗防止のため払ってはダメだと言われた」と話すと直ぐにオッケー。続いてイミグレでは、審査官が5ヵ国ビザの存在を知らず、ベニン側に入国可能か確認に行ってこい!と無駄に歩かされて、入国可能だとわかるとすんなりスタンプをくれた。イミグレのおばさんは待っていた黒人達を退けて、優先的にスタンプを押してくれ、スタンプを押すと「ハッピーニューイヤー フォー ママ?」と言って手のひらを出した。一瞬何を言ってるのか分からなかったが、「ママ(わたし)にハッピーニューイヤー(プレゼント)はないのか?」と言っていることに気がついた。つまり賄賂を払えと。これがクリスマスシーズンには「メリークリスマス フォー ママ?」に変わるのかはわからないが、万遍の笑顔で、「ハッピーニューイヤー!」と返すと諦めてパスポートが戻ってきた。
どうも他の人のブログにあるような極悪非道な感じではない。随分あっさりと出国できた。最近ナイジェリアで腐敗撲滅運動でもあったのだろうか。もしくはブログで話を盛ってるかだ。
ベニンの首都コトヌーは国境から30kmほどしか離れてなく、シェアタクシーで直ぐに着いた。再び通貨は西アフリカセーファーフランに戻った。国境からコトヌーのシェアタクシー30km1000CFA(185円)とレゴスから国境のミニバス100km500ナイラ(114円)を比べると、やはりナイジェリアの物価は安かったことを改めて認識できる。
コトヌー中心の少し前で降ろしてもらい、ジャコの知り合いのトルコ人の家に向かった。ジュセルというジャコの友達は、ジャコと一緒にキノコの栽培をしているらしい。何故キノコなのかはよくわからないが、ジャコは農業に興味があるらしく、アフリカで農業ビジネスをしたいと考えいる。このキノコがその第一歩というわけだ。
ジュセルの家は、キノコを栽培しているが、ゲストハウスを営んでいて、フランス人旅行者とインド人ビジネスマンで満室だったため、ソファで寝ることになった。庭にはプールまであるので多分そんなに安くはないゲストハウスだ。ジャコからジョセルにはどういう説明があったのだろうか。部屋に泊まったら普通に代金を取られるような気もする。お金払わないでいいんだよね?とも聞きづらい。
もう夕方だったので、取り合えず近くのレストランで飯を食べ、ベニンビールを飲んで、戻ってソファで横になった。コトヌーもレゴス同様に夜も蒸し暑く、蚊が多かった。
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