バカウはビーチ以外に見所はなく、ビーチも言うほど綺麗ではなかった。だが、ヨーロッパのホリデーシーズンでもないのに、そこそこツーリストがいる。他の沿岸部の国よりもヨーロッパからのツーリストの数は多そうだ。しかも年寄りが圧倒的に多い。
ビーチを歩いていると太った白人のおばさんがビーチチェアーにトドのように寝そべっているのが目にはいる。しかもそのとなりにはたいてい黒人の若い男がいる。別に全てのおばさんが黒人の男の子を買っているわけではなく、男の子が強引に話しかけているだけかもしれない。ロンプラにはBeach Boysというコラムで紹介されていて、こういう白人のおばさんに声をかけて、デートしたり身体を売ったりして金を手に入れるという。観光以外は農業くらいしかないガンビアで、若者が簡単に金を手に入れるにはこういうことになる。それ以外にもビーチには物売りが多いが、強引なヤツがおおくかなりウザイ。ビーチ沿いは開発が進んでホテルだらけでクオリティの追い付いてないツーリストプライスが横行している。人もすれてしまい物を買わないと悪態をつく始末だ。正直、若い黒人の男の子が目的でないツーリストがなぜガンビアに来るのか分からない。アフリカにはここよりよっぽどいいビーチがいくらでもある。
夜になると若者が中古車に箱乗りして音楽をガンガンに流して走っているのが見られる。アフリカの若者が興味あるものは何処でも車、携帯、音楽と決まっている。ガンビアの若者は太った白人のおばさんを相手にしてでもそれらを手にいれたいと思うのだろう。誰にも相手にされない太った白人のおばさんたちはそれを聞きつけてここへやって来る。ここではその需要と供給は成り立ってはいる。だがここはアフリカのビーチを求めて来るところではない。
0 件のコメント:
コメントを投稿