ワガドゥクはどこか喉かな雰囲気のある町だ。特別見所があるわけでもなく、町が綺麗だとか、スゴく発展してるわけでもない。昨日、日本大使館でガーナビザ用のレターを貰いに行ったときに、ワガドゥクの見所はあるか聞いたのだが、「2014年にコンパオレ大統領が、次回の大統領選に立候補するために3選禁止の憲法を変えようとしたことに市民が蜂起して、燃やされた国会議事堂くらいですかね」との事だった。コンパオレ大統領は27年の独裁政治に終止符をうたれて、コートジボアールに亡命した。因みにこのコンパオレ大統領に殺された前の大統領が、アフリカのチェ ゲバラと呼ばれた、トマス サンカラだ。
そんなワガドゥクだが、ここに数日滞在する旅人は多い。何故ならここでは5ヶ国ビザをはじめ、ナイジェリアビザやガーナビザという他では取れないビザが取れるからだ。
キリスト教系の宿に4泊したが、ナミビア以来の日本人バックパッカーに二人も会った。一人は女の子一人旅で、もう一人は大学生の男の子だった。彼らは二人ともモロッコからの南下で、FBの西アフリカVISA情報のコミュニティに入っており、女の子の方は少し前にマリの国境でのアライバルビザの情報を上げていたのに質問をさせてもらっていた。やはり、西アフリカは中部に比べたら旅人が多い。国も人もノンビリとした雰囲気があり、旅しやすいのもあるだろう。
ワガドゥク滞在中は町をぶらぶら歩いて過ごしたが、幾つか見所をあげるなら、焼かれた国会議事堂、楽器博物館、グランマルシェといったところだろう。別で民芸品マーケットもあるが、中央の店以外はいかにもお土産的な物ばかりで、中央の店もニジェールやナイジェリアの骨董品がとんでもない値段で売られているので手が出ない。
楽器博物館は西アフリカの楽器をかなり多く展示していて、ガイドがトーキングドラムや木琴、ジャンベを実演してくれる。市場に行くと、土産物屋でこれまたいかにも土産物な楽器が売っている。小さなカリンボが、瓢箪の代わりにネスカフェの缶を使っていて面白かったので買った。言い値は15,000CFA(3,000円)と馬鹿げていたので1000CFA(200円)までまけさせた。
グランマルシェは巨大だが、モダンな建物だ。コンクリートビームを柱で支え、ビームからビームに波型鋼板を掛けて、大きな半外部空間を作っている。Y型断面のビームは上部の溝を利用して、波型鋼板からの雨水を外へ排水する。その大屋根の外側にもスロープでレベルを階段状にした外部マーケットがあり、店先には日除けの布が張られ、従来の市場のような雑踏を作っている。きっと海外の建築事務所が設計したのだろうが、なかなかカッコいい建物で、現地人に使い込まれて町によく馴染んでいる。西アフリカでよいと思える数少ない現代建築だ。
あとはなんといっても、炎天下の中で飲むキンキンに冷えたBrakina Beerだろう。この国もビールがよく冷えている。
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