3日分のコアルテムを飲み終えると、体調もだいぶ良くなった。ただ、始めて飲んだときは直後に全て吐いて、それから激しい下痢に襲われた。これがマラリアの仕業かコアルテムの副作用かは分からない。
朝食の後に最後のコアルテムを飲んで、病院へ向かった。もう一度血液検査をしてマラリア菌がないか調べるためだ。
例の英語のできるラボの男の所へ直接行き、また検査してくれと頼むと、体調がいいなら、今検査してもマラリアは検出されないと断られた。熱もなく、体調がいいならそれで終わりだよと言う。
検査を断わられたので、仕方なく宿へ帰った。まだ時間が早いのでドゴンカントリーの入口、バンディアグラへ向かうことにした。荷物を纏め、タクシーブルース乗り場へいくと、以前、来たときに話をした男がいて、すぐにチケットを売ってくれた。だが、車には誰も乗ってない。これは長期戦になりそうだ。
ところが1時間もしないうちに、別の車がやって来て、そっちの車に乗ることになった。そっちは道で人を拾うらしく、二人しか乗っていなかったが出発した。
車は相変わらず信じられないほど古く、どっからどこまでが正規品なのか判断不能だ。そして、案の定、故障。道の端に止め、仲間の車が来るまで待って、来た車に人と荷物を移して、再度出発。マリで乗ったタクシーブルースは今のところ100%の確率で壊れている。それでもバンディアグラには13:30には着いた。
調べていた宿は閉鎖されていたが、町の中心の綺麗な宿にドミがあり、4000CFA(800円)で泊まれた。この町では3歩歩くと自称ガイドに話しかけられる。誰でもガイドな町だ。西アフリカのハイライトと称されたドゴンカントリーはトレッキングで回るのが定番だ。昔はたくさんツーリストがやってきたのだろうが、治安の悪化でマリのツーリストは激減。ガイドたちは仕事を失った。今ではたまにツーリストが来ると、我先にと群がるようになってしまった。
宿で休んでいると、体調が悪くなってきた。マラリア再発か?と、すぐに病院へいくと、まだ完治してないのだろうと言い、処方せんを書いてくれた。医者曰く、下痢はコアルテムの副作用だといい、今回は別のマラリア治療薬にしてくれた。スペインの製薬会社のもので、MALACURという薬だ。熱もあると思ったが、病院で待ってる間におさまり、検温したときには平熱だった。ここの医者は検診で血圧を測ったりとモプティよりも医者っぽかった。
MALACURはコアルテムと似たような値段だったが、一緒に処方されたビタミン剤は5750CFA(1050円)と異常に高かった。15粒しか入ってないので、一粒383CFA。350mmのコカ・コーラが300CFAなので一粒がコーラ1本より高いことになる。こんなの買う現地人がいるのだろうか?露店でオレンジでも買えば10キロは買える金額だ。そっちの方がよっぽどビタミンがありそうだ。
MALACURを飲むと、頭がすこし重い感じがした。多分これは副作用だ。これからまた3日間の療養期間に入る。
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