バスターミナルに着いてから12時間が経過したが、コナクリからはまだ240kmしか進んでなかった。時速にすれば20km、自転車の方が早いことになる。本当に色々なことで時間がかかったが、一番の原因は彼らが急いでないことだろう。国境を越えるのはどうせ明日の朝、と思っているのでそれまでに国境に着けばいいと思っているのだろう。それならそれで集合時間を遅くしてくれればいいのに朝の7時に来いと言うので来たが、そもそもコナクリを出るまでに5時間を要した。
さらに途中の町で人を拾ったり、荷物を預かったりとよく止まり、さらに警察の検問もある。しかもこのセットプラスは一列目3人、二列目4人、3列目4人にトランクに一人乗せている。まるでサッカーのフォーメーションのようだ。
夕方くらいに途中の町で飯を食べた。大皿のライスに肉の煮込みをぶっかけたものをみんなで手づかみで食べた。一人でもてが汚い奴がいたらアウトだ。不思議なことにこの食事は運賃に含まれていた。1泊2日夕飯込み。謎の移動システムだ。
ボケという大きな町を越えると、そこからはオフロードになった。そこそこスピードは出せるが、振動は激しいし、3-4-4-1のフォーメーションに変更はなしだ。
そして、夜中の2時くらいに露店が数件並ぶ場所で謎な仮眠タイムに入った。今後のスケジュールが全く詠めないが、露店で紅茶を飲んで長椅子に横になった。
暫くすると出発だと起こされたが、時計を見るとまだ二時間しか経ってなかった。車は暗闇の中を走り続け、朝の8時くらいに国境のイミグレに着いた。後部座席はケツが痛くて、一睡も出来なかった。
ギニアイミグレの賄賂攻撃を軽くかわし、セネガルイミグレへ。日本人はセネガルビザが3ヶ月まで免除されている。実に久しぶりのビザが不要の国に入国した。日本のパスポートを見たイミグレは「ウェルカム!」と言った。なんだかとっても親日な雰囲気だ。賄賂攻撃もないし、アフリカの悪い所はもう抜けたのだろうか。
ジカンショールへの分岐の町で降ろしてもらった。ここからジカンショールまではまだ400kmはある。もう昼を過ぎていてジカンショールへのセットプラスはもうないと言われて、刻んで行くことになった。
そして、果てしなく効率の悪い移動と乗り継ぎで、ジカンショールに着いたのは翌日の昼過ぎだった。コナクリから2泊3日、またまた距離と時間がまったく合わない移動だった。着いたときには、長時間にわたる無理な体勢がたたり、お尻の右半分だけが筋肉痛になり、椅子に座る時はお尻の左半分でという無残な姿だった。
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