朝7時にくると言っていたアラーギは9時に迎えに来た。昨夜は謎の友人が現れなかったので部屋を独占できて良かった。言葉の分からない国での民泊はなにが起こるか分からないのでドキドキだ。
港へ向かう前にアラーギの家に行って、wifiを使わせてもらう事になっていた。バスで町の中心に出て、歩いてアラーギの家に行くとアラーギ姉妹が裏で食器洗いと洗濯をしていた。一人がコーヒーとマヨネーズサンドを作ってくれた。マヨネーズサンドはその名の通りフランスパンにマヨネーズがサンドされているだけでシオラレオネあたりから出現した謎の軽食だ。こんなもの絶対日本では食わないが、ここではぺろっと食べれてしまうから不思議だ。
アラーギの話していたwifiは多分お姉さんの携帯のデザリングのことで、あっさり断られたようでアラーギに「wifiは使えないの?」と突っ込むと濁されて終わった。
ビジャゴ諸島のブケア島へのピローグ(カヌーのような伝統的な舟)に乗るために前日確認に来たときは12時に来いと言われていたので、少し前に港へ行くと、昨日とはうって代わり、桟橋は人で溢れかえっていた。ボートも何隻かあり、ブバケ島以外にもボラマ島への舟もあった。
舟の出発は結局2時だったが、アラーギはそれまで待ってくれ、舟に乗るときにも色々と働いてくれた。舟はピローグといっても詰め込めば100人くらい乗るもの大きなもので、ロンプラによると2012年に沈んで大惨事を招いたらしい。そんなわけで救命着はなるべく新しいものを奪取した。
舟は大量の荷物と人を乗せ、ビサウを出港した。水の色は透明度なしで、本当にビジャゴ諸島はキレイなのか不安になった。所要時間は4時間。波もなく風が気持ちいい。狭い舟の中では自家製ハイビスカスジュースがやたらと売れていた。身動き出来ないのでお金とジュースを次々と隣のひとに渡して売り手、買い手に届ける。ジュースのボトルがひっきりなしに回ってきて忙しい。
三時間過ぎた辺りでブバケ島のすぐ北側のルバネ島が現れ、舟はその東岸を進んだ。ブバケ島の港はルバネ島との海峡にあり、細い水路のような海を進んだ所にコンクリートの桟橋が見えた。桟橋の周りにはトタン葺の民家が見える。ルバネ島は全く人の気配がなく、なかなかの秘境感だ。
既に夕方6時で早く宿を探す必要があった。だが、島には思った以上に宿がたくさんあり、港から順番に宿を当たっていくと、たいして時間もかからずテントを張らしてもらえる宿を見つけられた。町はいい感じに廃れていて、港近くに数件商店がある以外は殆ど民家だけで、人気のないビーチや対岸の島の景色がなかなかいい雰囲気だった。
宿でシャワーを浴びてから港へ向かった。あとはビールを探すだけだ。
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