ヤムスクロからマリへのバスは朝の5時発と言われたので4時半にバス会社に向かった。ところが、オフィスは閉まってるし、バス待ちの人達が床で寝ているだけだ。バスが出発したのは7時。何のために4時に起きたのかわからない。
このバスはマリとの国境を越えて、シカソという町までいく。距離にすると500kmくらいだが、シカソまでは14時間半かかった。コートジボワール側の国境では、もう出国するのに髄膜炎のワクチンを接種させられた。髄膜炎の予防接種が必用な国は多分世界でコートジボワールだけだが、入国の時でなく、なぜ出国の時に受けなければならないのか不明だ。こんな衛生的でない国境の掘っ立て小屋でワクチンを打たれることに抵抗したが、ここを通るものは打たなければ通さないと言われて観念した。
シカソに着くと、モプティまでのバス会社の客引きが待機していて、夜23時発のバスに乗ることが出来た。ナイスな連携プレイだ。
マリに入るとイスラム色がぐっと上がった。そしてバスのクオリティがぐっと落ちた。
シカソからモプティも460kmの距離に13時間もかかった。この辺りは本当に移動時間が読めない。ヤムスクロから実に30時間の移動となった。
モプティは砂漠の国の雰囲気があり、なかなかよい雰囲気だった。麦わら帽子のフラニ族の男がヤギを連れて歩き、口の回りに泥棒髭のような刺青をしたフラニ族の女が頭に籠を乗せて売り物を運んでいる。通りにはバイクと中国製のトゥクトゥクのような乗り物が行き交っている。
調べていた宿はいかにも昔は旅人で賑わっていたと言う感じで、今は客の姿は一人もいなかった。そして、呼んでもないのに、どこからともなくツーリストが来たと聞きつけて売り込みにやって来るガイド。ここは明らかに廃れた観光地だ。
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