2016/NOV/18 「サントメ行きの船」

赤道ギニア行きが無くなったので、サントメ行きの船をを調べてから今後の進路を決めることにした。

宿のあるガール ルーティエからは、各方面へのミニバスが出ていて、サントメ行きの船が出るというアカエ港行きも発見できた。シェアタクシーは少し遠くに行くと結構値段がかさむ。このミニバスを使いこなすとリーブルビルの移動はかなり安くすむようになる。ガール ルーティエからは赤道ギニア大使館近くのシャーボネージ行き、長距離バスの出るパーカーウィッテ行きなどがあり、ここが起点になっている。

この教会経営の宿は本当に素晴らしい。中央アフリカでは考えられないくらいきれいだし、網戸完備でホットシャワーまで出る。しかも立地は市場に近く、安食堂や商店もたくさんあって、なおかつミニバスの発着点になっているので便利この上ない。雨季なので屋根の下にテントを張らせてもらえ、13000CFA(600)しか払ってない。しかも昨夜、シャワーのある部屋の洗面の横に冷蔵庫があることがわかり、ビールも冷やしておくことが可能になったし、近所でwifiのネットカフェも見つけた。もはや、欠点は見つからない。
サントメへの船の出るアカエ港まで、ミニバスで行くと、コンテナの積まれた船会社の小さな港に着いた。サントメ行きの船を聞くが、皆フランス語なので「船はない」ということしかわからない。近くにいた男が英語をすこしだけ話せて、彼の通訳でこの港の管理事務所へ行けと言うことが理解できた。男はわざわざ着いてきてくれ、事務所のチーフに会った。

チーフに聞くと、船は今カメルーンのドゥアラへ向かってるという。「どういうことなの?」と聞くと、「リーブルビルからはドゥアラへ往復するのと、サントメへ往復する船がある」という。ただ、船は何か運ぶものがなければ運行されないので、次がいつになるかは全くわからないという。今船がドゥアラへ向かっているなら、どんなに早くともこの先2週間はサントメ行きの船はでないだろう。

値段を聞くと、50,000CFA10,000円)だと答えた。飛行機の半額以下だ。船さえあるなら、これでいくのもありだなーと思ったが、誰一人スケジュールがわからない中、船を待つのは危険すぎる。ダルエスサラームではコモロ行きの船が明日出ると船長から直接言われたのに、そのあと2週間待ち続けても船はでなかった。あの時の二の舞は御免だ。

飛行機だと片道22,000円くらい。加えて、ガボンのビザがシングルなので、戻ってくるには再度ガボンビザを取らなければならないので航空券とビザ代で5万は覚悟しなければならない。たいした見所もなく、数日の滞在の為だとすると大きな出費だ。

これはカメルーンだなと考えが纏まったのは、それからそんなに時間のたってない午後だった。国境手前のビタム行きのミニバスが朝の6時にあるらしい。ここも国境にはイミグレがなく、このビタムで出国スタンプを取る必要があり、やはり日曜は休みらしい。

ビタムに着く時間によってはまた国境で週末を過ごすことになる。嫌な予感がするが、これ以上リーブルビルにいる理由もない。明日は朝一でビタムへ向かおう。









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